2023年 第13話 農繁期真っ只中!

4月もあっと言う間に過ぎ去り、気がつけば5月がスタート。新緑の美しい季節となりました。僕はこの新緑の時期が1年で一番好きです。さぁこれからどんどん成長するぞ!というエネルギーを、木々の緑から感じるこの季節が大好きです。

この時期、米農家はとても忙しいです。田んぼの荒おこし、代かきなどの作業と並行して、稲の苗を育てます。最近では管理が大変なので農協さんの作った苗を買う人がほとんどですが、KINOファームでは種まきから自分の所で行っています。

お手伝いさんを頼んで籾まき(種まき)作業

今年の育苗枚数は約500枚。約3.5ha分の苗になります。枚数は毎年着実に増えております。今年は枚数増えたので、2回に分けて籾まきしました。

撒いた籾は先日直したビニールハウスに運び込んで並べていきます。稲の育苗方法はいろいろありますが、今年は育苗器を使わずに太陽シートと言う商品名の反射シートを使った平置き出芽方式にしました。

籾を撒いた苗箱を並べて行きます。
籾まき後約10日。うっすら芽が出てきました。
15日後。ほぼ全面緑色に。
20日経過。順調に育っています。

ハウスでの育苗が初めてだったので、温度が高すぎて徒長(伸びすぎてしまう事)しないか心配しておりましたが、側面開けっぱなしのせいかさほど温度も上がらず、むしろかなりゆっくり成長してるので、最初の田植え予定日に間に合うか心配になってきました…。時間は掛かっていますが成長具合は今のところ悪くないと思います。

苗と同時進行で、田んぼの準備も進めていきます。冬を越えて春になった時に、トラクターで一度耕します。この作業を「春起こし」とか「荒起こし」と呼びます。その後、田んぼに水を通して再度トラクターでかき混ぜて泥の層を作ります。この作業を「代かき」(しろかき)と呼びます。代かきも一度で済ませる方が多いのですが、出来るだけ2回に分けて行います。今は最初の代かき作業をしています。

田んぼに水を張るという事は、田んぼの水管理も同時に始まります。水を入れてるのになかなか貯まらない時には、どこかにモグラの開けた穴などがあり水が漏れています。穴を塞いだり、貯める水の量を調整したりと毎日欠かせない見回りも始まります。

田んぼが水で満たされると、カエルの大合唱も同時に始まります。おたまじゃくし、カエル、イモリにヘビ。他にも水の中の昆虫たち。田んぼのまわりが一気に賑やかになってきます。

育苗箱にしがみつくカエルくん。

間も無く田植えが始まります。まずはこの先も苗が上手く育ちます様に!祈りつつ準備を進めていきます!

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この記事を書いた人

豊田市下山地区にて農業(米・野菜)を営んでいます。
田舎暮らし大好き。田舎で暮らしたいという人を全力で応援したいと思っています。

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